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にぃちぇ

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部屋とパソコンと私。
色褪せる毎日を少し楽しくするためのブログ。
No011 ミュンヘン
ミュンヘン

内容
1972年9月5日未明、ミュンヘン・オリンピック開催中、武装したパレスチナのテロリスト集団“黒い九月”がイスラエルの選手村を襲撃、最終的に人質となったイスラエル選手団の11名全員が犠牲となる悲劇が起きた。これを受けてイスラエル政府は犠牲者数と同じ11名のパレスチナ幹部の暗殺を決定、諜報機関“モサド”の精鋭5人による暗殺チームを秘密裏に組織する。チームのリーダーに抜擢されたアヴナーは祖国と愛する家族のため、車輌のスペシャリスト、スティーヴ、後処理専門のカール、爆弾製造のロバート、文書偽造を務めるハンスの4人の仲間と共に、ヨーロッパ中に点在するターゲットを確実に仕留めるべく冷酷な任務の遂行にあたるのだが…。


2006.03.12
スティーブンスピルバーグ監督の最新作。
「シンドラーのリスト(93)」、「プライベートライアン(98)」に続く、
歴史の事実をモチーフにした超話題作。

本当は公開と同時にすぐ観に行きたかったのだが、
諸事情により今に至る。

・・だってバレンタインデーに観るような作品ではないじゃないですか。

また、もう締め切りが間際であり、
連れの調べによると3.10がだいたいの締め切りとの事。
なので我々は渋谷まで出向くのであった。


さて、
この作品は正直いって難しい
少なくとも僕にはそう思えた。
取り扱っている題材自体社会性を帯びているため
すんなりと飲み込めなかった。

観終わった直後の感想としては、なんだかぱっとしなかったのだが
終わってからパンフレットを読み直し、映画の情景を思い浮かべると
この映画の本当の深さを知る。

報復という意味のなさ。
もちろん、先手必勝の殺戮なんて許される訳がない。
そんなこの映画で一番印象に残った台詞は


「また次の、もっと凶悪な奴が後釜になる。(byアヴナー)」


報復によって仕留めたい相手を仕留めたとしても
その後に必ず、その報復によってさらなる怒りと敵対心をもつ人間が
後釜として組織の穴を埋める。

争いは続いてしまう。

仕留めた人間が今度は仕留められる側となる。

祖国のため、家族のため、正義のため。
そのお互いの精神が織り成す負のスパイラル。

今こうして考えさせられる。
この映画のメッセージはあまりに重い。

報復なんかしなければさらなる犯罪も生まれないのに。
その前にミュンヘンでの殺戮なんて起こさなければいいのに。。
一体何がここまでしてしまったんだろう。

これはパレスチナ情勢をもっと深く勉強しなければいけないと想う。
今の世に繰り返さないためにも
一人一人が世界情勢に目を向け、確固たる意見を述べねば。
折角人間には言葉という優れた道具があるんだから、
血ではなく、言葉で解決するべきと想う。

お互いが妥協しながら、尊重しながら。

このミュンヘンに描かれている暗殺者は普通の人。
TVや漫画にあるような冷酷非道で殺しを殺しと感じない、
完璧な暗殺者じゃない。
そんな漫画のような暗殺者は世の中にいないんじゃないだろうか。

主人公である報復のリーダー・アヴナーは
妊娠7ヶ月の妻がいる。
任務中に、仲間に内緒で出産に立ち会う。
子供と電話したら思わず笑みを零してしまう。
殺す事に戸惑いを持っている。
正しいのか苦悩する。
自分が殺されてしまうかもしれない不安に駆られる。

人間ですよ。
祖国と家族を愛する一人の人間ですよ。

そんな人間が何故こんな事をしなければならないのか。
スピルバーグ監督が問い掛けているように思えた。

観終わった直後はあれですが、
今ならアカデミー賞5部門、ゴールデン・グローブ賞2部門ノミネートされるのもわかる。

一見の価値ありです。
僕はDVDになったらまた借りて観てみようと想います

参考:ミュンヘン公式サイト

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